ホイールチェアテニス2

今日の車椅子テニスレッスン2日目


早朝なので、しっかりとストレッチをする。

ウォーミングアップは、始めからラケット出しの送球。
フォア・バック・フォア&バックで一かごをゆっくりテンポで…

インパクトポイントが良くなったと、お友達に言われたというMさんは、軽快にバイクも操作してストロークしてくる。

特に、バックハンドは、スピンがかけられるようになったことが、ご本人は満足げだ!

サービスラインから始めたウォーミングアップは、なんなくクリア!

続いて、ベースラインからのウォーミングアップ!ここで、異変に僕が気づく!

「どうして、後ろ向きに待つんですか?」と質問!

Mさん、「いやぁ、あれからビデオを見て研究しました。打球後、すぐに斜め後ろを向いて、準備をするんです。上級プレーヤーが…」

なるほど、健常者がまっすぐ前を向いてレディーポジションをするのに対して、コートカバーとボールへの入り方を最短距離で済ますためには、バイクは斜め後ろ向き、その意味を、僕もすぐに「ボールの進行方向の後ろに入るためには、それが良いですね。」横に直線的に追いつくよりも角度がついたボールは捕らえやすくなります!いわゆる、健常者の回りこんでボールに入るというフットワークのスタート地点をビデオから読み取っていたのでした!Mさんは、その意味はわからなかったみたいですが、僕の説明で納得!それをしてから、ベースラインでボールの長短を変えても充分に対応してきます!

この人は、このペースでいったら、すごい選手になるかもって思いました!


サービス練習へ

フラットを、肩から垂直に腕を上げインパクト!全身に力がみなぎって、打ったあと、体がどうしても、ぐらつきます!

今のサービス技術の中で、肩関節をスムーズにまわすために、野球で言うスリークウォーターで投げるような、肩の使い方を使ったサービスが取りざたされています!腕を斜めに振る動作でスイング、その打点を高くするために身体を傾かせてやるフォームです!

これを紹介すると、Mさん早速、試して「ズッパーン!」…すげぇ!僕から見ても「ハヤッ」っていうサーブ!

腕の余分な力が抜けて、打球後も安定!Mさん、力を抜くことがいいとわかってくれたみたい!

スライス回転もちょっと飛ばす軌道を教えたら、簡単にマスター。

シングルの試合を、残り3分でやりましょう!もちろんサーブから。

5ポイント勝負!!!はは^^いろんな技で4-0!くやしそうなMさん。
ただし、次のポイントで、短くなったボールを僕がアプローチ!ボレーで決める位置に、コートカバー!その瞬間!Mさんのラケットから絶妙なロブ。それも、トップスピンロブ!慌てて追いかけましたが、ポトリと2バウンド!Mさん満足げ!^^;

「僕には、これしかないでしょう!」って…すごいよ!あなたは、・・・

まぁ警戒していなかった僕の待ちかたが、ネットベタ詰だったのもありますが、この空間認識は、すごい!

次のポイントは、ずっとフォアに集めていたサーブをバックに入れて、サービスエース!リターンは、打球後、判断してすぐボールを打たなければならないので、斜め向きよりも正面向きの方がいいことを、今日の最後のアドバイス

Mさんの進歩はめまぐるしいものがあります!これからも楽しみです!