ジュニアレッスンについて

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アガシシャラポアなど有名な選手を育てたコーチ(ニック・ボロテリー)の言葉

有名な選手に1時間、高いお金を払ってレッスンを受けるより、パパに毎日手でボールを出してもらったジュニアのほうが、上達する

この言葉、テニススクールの責任者としては、痛いお言葉!

ただし、あえてこの言葉をここに出したのは、これをスクールで実践しようとしているからです。

どんなふうにしているか、お話いたしましょう。

まずは、打ち方を始めに教えません:これは、本人の感性を測るため、単純にラケットという道具でボールを遠くに飛ばす感覚があるかどうかを見ます。

ここでは、優劣を見るのではなく、その後、どうやってこの子は克服しようとしているかをみます。

遠くの的だったり、至近距離の的に当てるゲーム的なものをしながら、その子の感性を感じることをします。

はじめから、フォームを固定してしまうと、こうしなきゃいけないという固定観念ができてしまい、上達の妨げになります。(ジュニアの場合)

打つフォームに点数をつけるスポーツではないこと。ジュニアの子は、身体が柔らかいので、ボールを打たせるだけで、理想のフォームに近づきます。あえて「こうして」という言葉が、妨げになることもあります。



次に、簡単な打ち合いをします。:だって、テニスは打ち合うことですからね!どれだけバウンドしてもかまわないよぉ!とか、ゴロゴロころがしたりとかして、移動するボールを追いかけたり、狙った方向に跳ね返す感性を養います。

転がしたボールの打ち合いでも、コートカバー・追いかける・打つときのフットワークは養えます。

現に、小学生4年生が中学生と混ざって打合いができる生徒さんもいます。(中学生クラスへ編入


選手になっていく前段階のジュニアには、自由度を待たせておかないと、色々なコーチから技術を受け取る力を養っておくことをします。その力とは、なんでも、取り入れ、自分の中で消化する力です!これがないとコーチが変わるたびにその子はコーチに慣れるのに苦労します。
下級生の子は、コーチが変わるのを親御様は嫌がりますが、僕は、変えないことで、変化に対応できない子を育ててしまうのを恐れています。

選手を意識しだす前からなんですが、生徒さんには、ある程度のところから大人と同じショットを提供し始めます。身体が小さくても、同じ人間、早く始めれば、極める時期も早い。…これは、ボブ・ブレッド(修造チャレンジにも参加)のお言葉!

とにかく今段階では、形にはめ込みたくないのが、僕の気持ち!

間違っても、怪我をしそうな打ち方はほってはおきませんけどね!